冷静では無い。

繰り返す。ここはひたすら推しを盲目的に崇拝する妄想の掃き溜め地である。冷静では無い。

舞台池袋ウエストゲートパークがすげえ良かったんだよねって話【ネタバレ有】

行ってきました。見てきました。
舞台『池袋ウエストゲートパーク

「池袋ウエストゲートパーク」THE STAGE (千秋楽映像あり)【Streaming+(配信)】のチケット情報(Streaming+) - イープラス


こちら、誰でもタイトルは耳にしたことがあるんじゃないかってくらい、超有名な石田衣良先生の代表作小説。
ドラマ、アニメ、漫画とメディアミックスもじゃんじゃん行われているビッグタイトルだなあと思います。
私自身はジャニーズ事務所堂本光一さんを追いかけ続けている身なのでこのタイトルを聞くと思い出すのはやっぱり当時は同事務所に居た長瀬くんが主人公を務めたドラマ版!
なんですが、私自身は原作もドラマもアニメも漫画も読んでおらず…不勉強で申し訳ないです。

では、どうしてそんな私がこの舞台を見に行ったかといいますと。
今回、キング:安藤タカシ役を務める山崎大輝くんが気になったから。

実は少し前に友人からおすすめされまくって「スリル・ミー」という舞台の配信を見ました。そこで「彼」役を演じる大輝君を見てそこからずーーーっと気になってそわそわしてたんですよね。

そしたら次は、池袋ウエストゲートパークという聞き馴染みのあるタイトルの作品に出るという。しかも2.5次元!気になる。これは非常に気になる。

 

ってわけで、いそいそとチケット取って東京へ。もちろん、マスク手洗い考えうる感染症対策はしっかり行い観劇近辺の日程はホテルと劇場の往復のみの巣篭り生活。全然ノンストレスで楽しくやれたので向いてるんだな 笑

 

 

参戦日程です。

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東京:豊洲PIT
――6/26(土)12:30/17:30
――6/27(日)12:30/17:30(配信視聴)

東京:シアター1010
――7/2(金)12:30/17:30

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参戦の軌跡はこんな感じ!

お察しの通り、豊洲見て感激して途中で千住を追加しました 笑

 

以下、個人的感想文いっきますね!

(▼の部分は見た直後にtwitterに投下したものです)


大きな感想としてはなにより一言。


めっっっちゃくちゃ、楽しかった!

 

役者の熱量をエネルギーに、脚本の絶妙なストーリーの組み上げ方、またトータル2時間程度の中で途中休憩を挟んでの1時間+1時間で2話分を上演するという形式がスパンとはまり非常にスピーディで勢いのある作品になっていたように思います。
つまりはとても「見やすかった」んですよね。
幕が開いて、かっこいい音楽がかかってそして興奮している間に始まって終わっていく。中だるみがなく、興奮のまま時間が過ぎる。好きな奴だ!と思いました。

 

豊洲PITはそもそも劇場では無くライブハウスなのだと聞いていた時点で色々覚悟はしていたんですが、正直どうしてもお芝居を見るには不向き。
椅子は痛いし、換気のこともあって音は聞こえないし、と不満じみたことを言ってしまいそうになる点はどうしても多々ある。

だけどそこも役者と作品そのものの「勢い」がこの不便さすらも世界観の一部なのかな、と思わされるような部分に変えてしまいました。


それだけのパワー。

 

演劇ってチーム戦だなって心底思いました。

足りないところは別の熱量で補って埋めることは確かにできるんだなと。

見てる観客以上に演者のみなさんが大変だったのかも…、と思いを馳せたりもしてしまいますが。
今回、シアター1010という劇場でも同じ作品を見ることができたからこその感想かもしれませんね。
豊洲では「板の上と同じ世界にいる気分」を。

千住では「観客としてお芝居」を。

それぞれ楽しませてもらったような気がします。不便さを愛せた時、それはやっぱり現場に観劇に行けた醍醐味を味わわせてもらえたなと思うと胸が熱くなるぜ!!


今回の私は、豊洲の観劇を終了した時点で原作を読み始め、いくつか読み終えたところで翌週シアター1010に挑んだ形です。

原作読むと、エピソードの順番もちょこちょこ違っていて、アニメの2.5次元であることや2時間ほどの舞台作品としてまとめるための工夫を感じてたまりませんでした。

ベースはアニメだけれど、そこに原作の色を上塗りしてさらに「生身の役者」の温度を足した感じなのかな。

基本は若手男性キャストで固めているので二幕でやったシヴィルウォーのエピソードなんかは原作ではやっているヒロインたちとマコトの話をごっそり抜いている(なおかつキング・タカシとの友情エピソードを先に一幕でやっているので)分、マコトの行動の基軸によりいっそうタカシへの感情が重くなっていたように思うので、なるほどW主演―――!!!と思いました。

ストーリーテラーのマコトと、物語の中で展開の軸にいるキング。
カテコやトークショーを見てても伝わってくる、主演の猪野さんと山崎さんの仲の良さというか、そういう部分もなんだか重なって見える気がしてこのマコトとタカシは二人でなければ作れなかったんだろうなあとしみじみ思いました。

 

なんせ、こちとら運命系デュオのファンをやり続けているくらいなので、クソデカ感情による友情に弱い訳です。

池袋の平和のため、親友であるタカシのために駆けずり回るマコトも、常に仲間や親友のマコトを守るための選択をしていくタカシにもうずうずきゅんきゅんしてしまう。そこを泥臭さや荒っぽさでコーティングされた世界観。うっ、好きなんだよな~!
キングとマコトの関係は結構ドツボにハマりました。

その後、原作のキング誕生読んで余計にドはまりしているのでたぶん全巻あっという間に読んじゃうと思います。
原作もアニメも舞台も、それぞれ違ってそれぞれ楽しめる人がいるんじゃないかな。

 

◆役者のみんなの芝居が好きすぎた

池袋ウエストゲートパーク見に行こ!」と思ったきっかけが山崎大輝君だったので、やはり大輝君を目で追うことが多かったのですがそれはそれとして本当にみんなめちゃくちゃいい。目が足りない!!って何度も何度もなりました。

 

主人公の真島誠を演じた猪野広樹さんは本当にお芝居が上手で安心して見ていられる、その上にとてつもない熱量ぶっこんでやられるので結局何回同じシーン見ても最高に「ハラハラ」させられる。

台詞を言う声に色がついているような気がするぐらい濃いんですよね、濃くて太い。
あとすごく「絵になる」ってずっと思ってました。
ラ行で舌を巻くみたいな、っていうのかな。ドスを聞かせたような話し方が世界観にめちゃくちゃ合ってて、不良に慣れてない生活を送ってる身としては「うわっ、こわい!」って何か所かなりました(笑)
生々しいこの迫力ぅ…。
終盤の、マコトの限界ギリギリのところでそれでも池袋のために必死に立ち回って訴えて叫んで怒鳴ってしてるところが大好き。泥臭く這いずり回って戦争を止めようとする姿は最高にかっこいい。

タカシとのやりとりも本当に好きです。
「腹の底から頼れる人間がお前には何人いるんだよ」のところ。すっごく好き。
少なくともマコトは、きっと腹の底からタカシが頼れる数少ない相手なんだよな。と思って最初の果物屋での二人のやりとりとか、またそこからタカシが傷を負っていくときの下りとか思って胸が熱くなる。


トークショーでもそのような話が出ていましたがあの二人にとって「ダチとは」は大きなテーマなんだろうな。ダチとは……(考えてみるポーズ)

タカシが刺されてからの行動が、毎回微妙に違ったお芝居になっているのを見るのが好きでした。

「腹の底から頼れる人間がお前には何人いるんだよ」なんて言葉を投げかけて「お前は俺のダチだからな」ってそこに返してくれた、そんな友達が目の前で刺されて死んでしまいそうになる。そんなシーンにもし立ち会ってしまったら、どんな気持ちになるだろうか。
そういうのを、毎回毎回本気で生きて本気でぶち当たって本気で魅せてくれてるような気がして。うおおおおおおって。胸が熱くなるよ!!!!ってなもんでした。

 

▼主演の猪野広樹さんのお芝居もすごく好きだった。セリフ聞き取りやすいし、間の取り方が絶妙。感情のメリハリがわかりやすくて仕草がかっこいい…

▼マコト役だった猪野広樹さんのお芝居もめちゃくちゃ好きだ。マコトの飄々としたやんちゃさ、お人好しを極めすぎているある意味の「狂気」のような面の滲み、でも隣に住んでいそうな気安さ、次から次にいろんな情報が脳内に流れ込んでくるようなぶっといお芝居だった様な気がする!すき!

▼マコトとタカシ、猪野広樹さんと山崎大輝さんのばっちばちな詰め合いのお芝居最高だったなー。お互いのことを思い合っていることが、二人の芝居の呼吸みたいなのからずっと滲んでるからピリつく空気が逆に二人がお互いを思い合ってるんだなって言う思いを見た(気がした)
ダチかぁ…!

 

そして私にとっては今回、一番の目的だった山崎大輝さん。
キング:安藤タカシ役ですね。

いや~、チケット取って良かった。本当に、見に行ってよかった。って、心から思いました。やっぱり大輝君のお芝居めちやくちゃ好きだな。

色んな所で百万回言われてるだろうけどまずビジュアルが最高。見たところ、アニメのビジュアルなんですね。本当に二次元から飛び出してきたかのような麗しさ。スタイル良いし、背は高いけれどゴツくない体、めちゃくちゃ綺麗なお肌と綺麗な輪郭、ほっぺ…、とビジュアルだけでもめちゃくちゃ最高ってあげてしまう。

けど、なにより「飛び出てきたような」空気を作るほどその役に「なる」大輝君の才能にひれ伏すって感じでした。
クールで熱いものを持っているけれど表情はあまり変わらない。でも決して感情が希薄なわけではない。池袋のガキどものボス。
どうもご本人とは全く違っただろうキャラクターを見事に……。

確かに表情は大きく動かさないんですけど、今彼が何を思っているのかが「わかる」感じが本当にすごいなと思いました。あと、回を重ねるごとにどんどんそれが馴染んでいっていてタカシとしていい意味で感情の発露が大きくなっていったのも見ていて楽しかった。

 

手足が長いので蹴りのアクションカッコ良い〜!
これに関しても、どんどん回を増すごとにキレが良くなっていて本当にこの人めちゃくちゃ喧嘩強いんじゃないか…、と思う様になりました。風を切る音がするような気すらしたよ。

刺された直後のお芝居がめちゃくちゃ好きです。幼い子供がナイフを持って悲痛な思いを叫ぶのに対して、キングが両手を広げて受け止める態勢を作る。キングの人格がちらりと垣間見えるシーンだと思うのですが、ここでの大輝くんのお芝居が本当に素晴らしい。
戦争はもうこりごりだ…、ってタカシに言われると本当に胸に来ました。そうか、タカシが、キングがって。「戦争はもうこりごりだ」の大輝君の台詞の言い方が本当に好きなんです。ああ、本音なんだな……、って間違いなく伝わってくる感じ。その上で、タイマンをすると決めてここに来たその気持ち。

そういえば、タイマンを張る、と言い切ったシーンでの「王としてキングとして♪」のところで本当は戦いたくない感がでていて心臓痛かったです。切ない痛い。
ノブレスオブリージュ感がすごい。

歌が上手いのでめちゃくちゃ歌うとカリスマ感でるのもまたサイコーです。
キングぅぅうううう(間違いなく推しキャラになりました)


▼てか、本当にスリルミーの時も思ったけど山崎さん、どこに人格何人飼ってるの??ってくらい凄まじくお芝居と普段で豹変されるみたいで衝撃を受ける。
キングの、無表情に近いままステージに立つ中でだけどめちゃくちゃその仮面の下に豊かな感情が見えるように感じさせるの上手い凄い


はあ、山崎大輝さん。それなのにカテコやトークショーに入った瞬間ウルトラキュートになられるのでなんか温度差で風邪ひきそうでした。
魅力の宝石箱か……。
キングをやっている時と、山崎大輝さんとしての姿が全然違って見えて、トークショーやカテコでスイッチ切り替わったときは正直「あれ、輪郭の形まで変わりました!?」ってなっちゃいました。恐るべし。
また、そういったところで大輝君そのものの人間的な魅力も少しだけ味わわせていただけたような気がします。
めちゃくちゃ良い人なんだろうな!!それでちょっと奇妙でキュート。ものすごく気遣いやな面と、マイペースなところが重なって周りを笑顔にする天才なんだな。なんて勝手に思いを馳せさせていただきました。
これからもご活躍願い、応援しています。彼の色んなお芝居見たいな~。

 

▼本日昼の部、しっかり対策しながら観劇させていただきました!
個人的にはストーリー良くここまで綺麗にまとめたな!?と思い、耳に残るかっこいい音楽にノリ、演者さんたちの熱に当てられてきましたー!!
山崎大輝君生で見ると凄かった。綺麗でかっこよくて声が良くてトークは可愛い…

トークショーで山崎さんのツッコミが面白い!って言われてたの納得すぎた(スリミの松岡君にも言われてたね 笑)なんで!?って返しちゃうのキュートだなって。
その話題の時に「たのしくなっちゃって」みたいに返してたのも可愛くて、ガス抜きってレポで見たけどなるほどなあ〜と笑

▼昼の部トークショー。登場した時から山崎(タカシ)さんがニコニコして役とめちゃくちゃ別人で、誰かが話すたびにそっちに顔向けては相槌、また誰かが話すと体ごとそっち向いてにこにこ。めちゃくちゃ良い人なんだろうなって思った…笑

▼途中で山崎タカシの目線上にいる時があって、びっっっつくりするほど青いコンタクトが綺麗でふわああああ、ってなっちゃったよね。綺麗な目や…

 

とにかくとにかく、キャストの皆様みんな素敵だった。

アンサンブルのみんなも、レッドエンジェルスもサルも警察組もみんな好きになって帰ってきた!

シャドウ役の青木玄徳さんもハチャメチャかっこよかったな。アクションが抜群にキレキレで打撃の重さもがっつり感じて。
まさに作中でめちゃくちゃ強い、っていうのがはっきり分かって。あの身のこなしすさまじいなと思いました。

磯貝とキョーイチのやりとりも本当に大好き。最後の「海に行こう」がせつな過ぎてもうだめだった。磯貝の、抗争を煽る場面もすごく好き。

 

▼レッドエンジェルズの二人の関係も好きだったなあ。海山の問答、回収された時ぶわっ!と熱い気持ちになった。
見えないところの二人の物語なんかも考えちゃうよね。家族旅行に思いを馳せちゃう。

▼山崎さんも猪野さんも、それぞれ終盤に演説チックな見せ場があってよかった。かっこいい!
あと、シャドウがめちゃくちゃカッコよかった。アクション全部好きだけど、黒猫かヒョウの如くスルリ(めちゃ早い)と高い段から低い段に降りるところ動きが滑らかすぎて驚いた。


◆最後に

私としてはとってもとっても楽しめました。
出来れば第二段も見たい~っ、と心の底から思ったので7月14日までアーカイブが見れる配信の方、ダイマしておきますね!少しでも気になった方はぜひにぜひに――ッ

「池袋ウエストゲートパーク」THE STAGE (千秋楽映像あり)【Streaming+(配信)】のチケット情報(Streaming+) - イープラス

冒頭から20分間の本編公演が今なら無料で見れますのでまずはこちらからでも……

www.youtube.com

名作なのは知っていたけれど、今まであまり触れてこなかった作品。
ここでこうして触れることができてとっても嬉しいです。
はーーーー第二段、第二段お願いします神様~!!!
どうかキャストは今のままで!!!
お願いします、神様―――――!!!!!!


原作の「キング誕生」はエモかった……。


 

 

今日も今日とて冷静では無いーーーーー!!!!!